赤月恶魔的罗斯 第九卷在哪?

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第九卷 第167章 分道扬镳的顶尖银行家是由无错小说网会员手打上传,请书友们宣传第九卷 第167章 分道扬镳的顶尖银行家时别忘加上本站标识。本站只提供收录和存放,所收录作品、社区话题、书库评论及本站所做之广告均属其个人行为,与本站立场无关。如有处置不当之处请来信告之,我们会第一时间处理,给您带来不带敬请见谅。【对译】&赤い月のロゼ&赤月的罗斯&第5回&第6回
第5回 別れの挨拶
「こいつが『吸血鬼事件』の犯人……か」
 ガラード隊長は、出来上がってきたスケッチを真剣な顔で眺めていた。
 アルフォンスは吸血鬼と遭遇した次の日の朝、ガラード隊長にそれを報告した。
彼に手渡されたスケッチブックは、アルフォンスの証言をもとに描かれた全身黒ずくめの人物の似顔絵だ。顔の上半分が隠れてはいるが、特徴がしっかりと再現されたこの絵は今後の調査?警戒に大いに役に立つことだろう。
もちろん、この人物が本当に吸血鬼であることや、彼が霧となって消えたことはガラードにも伏せたままである。あくまで、人々に警戒を呼びかけるために用意したものだ。
 本来なら全てを明かし、万全な対策をとりつつ部隊をあげて捜索?討伐を行うべきなのだろうが──おそらく普通の人間では、あの吸血鬼に太刀打ちすることは不可能だ。それは昨晩、手痛い一撃を受けたアルフォンスが誰よりも分かっていた。下手に手を出せば、無用な犠牲がでる。そもそも大人数で調査を行えば、身を隠され、帝都から逃げられてしまう可能性もある。確実に吸血鬼を止めるためには、ロゼと自分だけで追っていくしかないのだ。
「とにかく、アル。お前とルッカちゃんが無事でよかった」
俺にはそれが何よりだ、とガラードは安心したようにため息をつく。
 黒ずくめの人物については似顔絵を交えて、迅速に注意が喚起されることになった。人々が夜に出歩くことを控えてくれれば、被害もこれまで以上に減るはずだ。
ガラードには「怪我もあるし今日のところは休め」と言われてしまったが、ロゼと合流して調査をしなければならないとアルフォンスは告げた。
「くれぐれも無理はしないようにな」
アルフォンスは、部屋を出る時にガラードがかけてくれた言葉を思い出す。普段は厳しい隊長だが、彼は自分のことを本当の息子のように案じていてくれる。そのことに心の中で感謝し、改めて気を引き締めるアルフォンス。
「絶対に無事に、この事件を解決してみせる」
そうして、ロゼとの合流場所に向かうために詰所を出ようとしたところで、不機嫌そうな顔をした同僚──エルロイに遭遇した。どうやら朝の訓練を終えてきたらしく、汗を流してはいるが少しも息が切れていない。彼はガラード隊の中でも随一の剣の腕前を持ち、同じだけの訓練を積んでいるはずのアルフォンスや他の隊員たちよりも飛びぬけた実力を誇っている。そこからくる優越感からか、彼は常に他人を見下したような態度をとってしまう。今回もそれは同じであり、顔を見るなりエルロイは不敵な笑みを浮かべた。
「……聞いたぞ、アルフォンス。例の『吸血鬼事件』の犯人らしき人物と遭遇したそうだな」
「まあな」 
「情けないヤツだ。その場でそいつを捕まえられていれば今頃事件は解決していただろうに」
顔を見るなり突っかかってきたエルロイに、アルフォンスは黙り込んでしまう。いつもなら喰ってかかるところだが、今回ばかりは彼の言い分が正しい。自分が力不足でなければ、あの場で吸血鬼を倒すことも可能だったはずだ。そんなアルフォンスの様子を見て、エルロイは勝ち誇ったように腕を組み、鼻で笑う。
「隊長に贔屓されて調子に乗っているんだよ、お前は。
 これに懲りたらあまりでしゃばらないことだな」
ガラードを引き合いに出されてさすがに反論に転じようとするアルフォンス──だが、何かを言おうとした所でやめてしまう。腕を組んだエルロイの左腕が、包帯で何重も巻かれているのに気づいたからだった。
「……その包帯、どうした?」
 思わず案じてそれを指差すと、エルロイは一瞬だけ戸惑った表情を見せる。
「何だ、急に……別に、大したことじゃあない。さっきの訓練で誤って怪我をしてしまっただけだ」
 包帯には薄く血が滲んでおり、新しくついた傷なのは間違いなさそうだ。
「フン、お前のそういうところが気に入らないんだ」
突然身を案じられて調子が狂ってしまったらしく、エルロイはバツが悪そうに舌打ちしながらその場を後にした。それを頭を掻きながら見送るアルフォンス。
 彼にとって、もともとエルロイはそこまで悪感情を感じる相手ではなかった。なのに一体、いつからこんなことになってしまったのか、アルフォンスには分からないのだった。
「やれやれ……」
こんなことを考えていてもしかたない。ともかく吸血鬼事件に集中しなければならない。気を引き締めなおしたアルフォンスは、そのまま詰所の扉を開けてロゼのもとに向かった。
          ◇
第5回 离别的寒暄
“这家伙就是『吸血鬼事件』的犯人……吗”
加兰德队长专注的看着刚完成的素描。
阿尔冯斯在遭遇吸血鬼后的第二天早晨,将事情报告给了加兰德队长。
在交到他手中的素描簿上,有着根据阿尔冯斯的证言画出的,全身黑衣的人物肖像画。虽然脸部的上半部分被遮住了,但忠实再现了外貌特征的这幅画,对今后的调查&警戒应该都有很大帮助。
当然,这个人其实是真正的吸血鬼,以及他化作雾气消失这些还是瞒着加兰德的。这只是一个为号召民众提高警觉而准备的东西。
按理说本该把所有事实公开,在做好万全对策的同时启用军队来进行搜索&讨伐——但普通的人类,恐怕根本无法与那只吸血鬼抗衡。昨晚遭到沉重一击的阿尔冯斯比谁都清楚这一点。冒失出手只会造成无谓的牺牲。而且一旦动用大批人手展开调查,对方可能会选择隐匿身形逃出帝都。想要确实击杀吸血鬼,只能选择由罗斯和自己单独追踪。
“不管怎么说,阿尔。你和露卡都没事真是太好了”
“对我来说这比什么都好”, 加兰德放心的叹了口气。
黑衣人相关的消息,包括提供肖像画在内,很快引起了警觉。只要民众能够节制夜间外出,受害也应该会比以前有所减少。
尽管加兰德劝道“你还有伤今天先休息”,但阿尔冯斯还是坚持说要与罗斯汇合继续调查。
&“千万别太勉强了”
阿尔冯斯想起出门时加兰德说的话。平日严厉的队长,对自己就像亲生儿子一样关心。心中感激着这些,阿尔冯斯重新振作精神。
“一定要平安解决这次事件”
就这样,阿尔冯斯准备赶往与罗斯的会合地点,不过就在即将走出驻地的时候,遇到了一副难看表情的同僚——艾尔罗伊。看他样子似乎是刚刚完成早晨的训练,虽然流着汗却没有任何喘不上气的感觉。他是加兰德队中首屈一指的用剑高手,拥有远远超过接受同样训练的阿尔冯斯和其他队员的实力。也许是出于这种优越感,他在面对别人时总是一副高高在上的态度。这一次也不例外,刚一见面,艾尔罗伊就露出了轻蔑的笑容。
“……阿尔冯斯,听说你碰上那什么『吸血鬼事件』的嫌疑人了啊”
“真是个没用的家伙。要是能当场抓住那家伙现在事件早就解决了”
面对一见面就来找茬的艾尔罗伊,阿尔冯斯却沉默了。若在平时他早就开始反驳了,但这一次,艾尔罗伊说的有道理。如果不是自己实力不够,当场消灭吸血鬼也是有可能的。看阿尔冯斯这样子,艾尔罗伊得意的抱着胳膊,轻蔑的笑了。
“总被队长宠着忘了自己姓什么了吧你。
吃了这次的苦头以后还是收敛一点吧”
看对方把加兰德也牵扯出来,阿尔冯斯忍不住就要反驳——可就在刚要说出什么的时候却停下了。因为他注意到了,艾尔罗伊抱着胳膊的左臂,正被包带重重包裹着。
“……这包带,怎么了?”
忍不住有些担心的指了指包带,这一瞬间,艾尔罗伊露出了有些不知所措的表情。
“怎么了,突然问这个……没什么大不了的,刚才训练时不小心弄伤了而已”
包带上淡淡的渗着血,看来的确是刚受的伤。
“哼,我就看不惯你这点”
被突然的关心弄得有些抓狂的艾尔罗伊,似乎有些尴尬似的咂着嘴走了。留下阿尔冯斯一边挠着头一边目送他远去。
他对艾尔罗伊的恶感本来就没有那么强烈。可究竟是从何时起事情变成现在这样了呢,阿尔冯斯不明白。
“唉,真是的……”
这种事再怎么想也没用。现在必须先集中精力解决吸血鬼事件。重新振作精神的阿尔冯斯打开驻地大门,向罗斯那里赶去。
先日に引き続き、4番目の被害者が発見された現場で、アルフォンスとロゼは合流した。しばらくの間そこを調査していたが、やはり吸血鬼に繋がる手がかりは見つけられない。そこで、なにやら考え込んでいた様子のロゼが、昨晩まさに吸血鬼に遭遇した通りに行ってみることを提案し、アルフォンスもそれに賛成した。
 昼間のその通りは、あの静まり返った夜とはまた違った印象になっていた。談笑する婦人たちや、露店を眺める老紳士などが見られ、むしろ賑やかですらある。吸血鬼事件は夜中にしか起きていないため、人々もこの時間帯は安心して生活しているようだ。
あまり目立たないように配慮しつつ、並んで通りを行き来しながら、手がかりを探すことにする2人。
「しかし、こんなところで吸血鬼と戦ったんだな……
 どうにも現実味がない」
「そもそも吸血鬼などという存在自体、現実味がないものですから。
 それを狩る使命を持つ私も、さらに現実味がない存在と言えてしまいますね」 
もっともらしいことを言って、少しだけ口の端を持ち上げるロゼ。
……今のは冗談だったのだろうか? どう反応していいかわからず、無言になるアルフォンス。そんな思いを知ってか知らずか、ロゼは気にせず昨晩のことを検証し始める。
「あの吸血鬼がまとっていた匂いは、今までの被害者から感じた匂いと同じものでした。
 やはりあれが帝都で起きている『吸血鬼事件』の犯人と考えて間違いないでしょう」
「匂い……か」 
そういえば、追跡していたときにそんなことを言っていたなとアルフォンスは思い出す。
「なら、それを辿っていけば吸血鬼の正体に辿りつけるわけだな」
「いえ、前にも申し上げましたが吸血鬼が力を発揮するのは夜です。 
 日が出ているうちは彼らも力を発揮できませんが、匂いも消えてしまいますね」
できれば力を発揮できないうちに叩くのが理想だが、正体に繋がる手がかりは今のところない。ここに来て『吸血鬼狩り』の難しさを再認識し、アルフォンスは思わず唸ってしまう。
「ですが、昨晩接触することができたのは大きな進歩です。 
 激しい戦いが行われれば、何かしら手がかりが残されている可能性は高いはず。 
 もしかしたら、あの方も何かを目撃していたかも──」
あの方──ルッカのことだろうか。そう考えたあと、ぴたりと立ち止まるアルフォンス。並んで歩いていたロゼがついてきていない。振り向くと、彼女も立ち止まっていた。その顔は、いつもの無表情ではあったが、少し俯いてなにかを悔いているようにも見える。
「どうした?」 
「──いえ、なんでもありません。
 とにかく、手がかりを探しましょう」
 それから2人はしばらくの間、その通りを調べた。ロゼの提案で一旦、二手に分かれて別々の場所を調べ、再度合流して考えをまとめてみたが、先日と同様、吸血鬼の正体に繋がる手がかりを得るには至らなかった。
日も落ち始めており、レンガの街並みに夕焼けが合わさって濃い赤色になっている。
「これだけ調べて収穫なし、か。……くそ」
吸血鬼は徐々に力をつけてきている、とロゼは言っていた。ロゼと吸血鬼の実力は、今のところ拮抗している。昨晩はなんとかルッカを救い出せたが、今後被害者が増えていけば、太刀打ちできなくなるほどに強くなってしまう可能性もあるだろう。急がなくてはならないのに、と舌打ちするアルフォンスを、無表情で見ているロゼ。
「焦っても仕方がありません。今は互いにやるべきことをやりましょう」
そうだな、と苦々しくうなずくアルフォンス。本日の調査結果を報告しなくてはならないので、ロゼとは一旦ここで別れることになった。
そして、昨日と同じく酒場で合流しようと提案したが──ロゼは、それを断った。
「今日は私も教会の方に用があるのです」
「そうか……できれば気配を探れる君と、また張っておきたかったんだが」
 昨日の今日だし、今のところ事件は毎夜のように起こっているのだから、警戒は必要だ。ロゼもそれは分かっているらしく「こちらの方で気をつけておきますから」と告げ、 
「では、明日またお会いしましょう。さようなら」
 と深くお辞儀をすると、そのまま立ち去ってしまうのだった。
「……なんだ……?」
アルフォンスは彼女の態度に妙な違和感を感じていた。だが、その正体は結局分からず、ただ彼女の後姿を見送るしかないのだった。
          ◇  
 接着上次的进度,阿尔冯斯与罗斯在发现第4名受害者的案发现场汇合。在那调查了一阵子,仍然没有发现吸血鬼相关的线索。这时,一直在沉思着什么的罗斯提议去昨晚跟吸血鬼遭遇的街道看看,阿尔冯斯也表示赞同。
白天的那条街道,与静寂夜晚时给人的印象有些不同。可以看到谈笑的妇人们,露店前观望的老绅士等,甚至给人有些热闹的感觉。因为吸血鬼事件只发生在夜里,所以现在这个时间人们可以安心的生活。
二人一边留意着不要太过引人瞩目,一边并排往来于这条街道,寻找着线索。
&“竟然是在这种地方与吸血鬼战斗的吗……
有种不真实的感觉”
“因为吸血鬼的存在本身就是超现实的嘛。
这么说来,以猎杀吸血鬼为使命的我,岂不是更没有真实感的存在”
说着似乎很有道理的话,罗斯嘴角微微上翘。
……刚才这算是开玩笑嘛? 不知该如何应对的阿尔冯斯,只好选择沉默。也不知是不是看出了他的尴尬,罗斯不在意的开始了对昨晚事件的查证。
&“那个吸血鬼周身的气息,与我从迄今为止的受害者身上感受到的气息是相同的。
所以它应该就是帝都发生的『吸血鬼事件』的犯人没错”
“气息……吗”
阿尔冯斯回想起昨天追踪时她似乎也提到过这个词。
&“这样说来,只要追着这个气息就能找到吸血鬼的真身了吧”
“不,之前也说了,吸血鬼发挥力量的时间是晚上。
白天他们虽然不能发挥力量,但气息也会消失。”
可能的话在其无法发挥力量的时候攻击是最理想的,可惜目前还没有能联系到真身的线索。事到如今再次认识到『狩猎吸血鬼』的困难,阿尔冯斯不由呻吟出声。
&“不过,昨晚的接触已经是巨大的进步了
只要进行了激烈的战斗,就有很大可能会留下一些线索。
或许那个人也看到了些什么——”
那个人——是在说露卡吗。想完这些的时候,阿尔冯斯忽然停住了脚步。并排走着的罗斯没有跟上来。回头一看,她也停在了原地。她的表情,虽然还是往常一样的淡然,头却微微低着,看起来也像是正在忏悔着什么。
“怎么了”
“——不,没事。总之,先找线索吧”
之后,二人又在那条街上搜寻了一段时间。在罗斯的提议下,他们暂时分成两路分别调查了不同的地方,之后又再次汇合总结了一下,结果却与上次一样,没有得到与吸血鬼真身相关的线索。
太阳即将落山,砖石街景与晚霞相映成浓郁的红色。
“查了这么久却毫无所获,吗。……该死”
罗斯说过,吸血鬼的力量正在逐渐增强。罗斯与吸血鬼的实力,目前还是势均力敌。昨晚虽然勉强救出了露卡,可如果今后受害者继续增加,它也有可能会强大到无可匹敌的程度。“明明已经没有多少时间了”阿尔冯斯咂着嘴。罗斯面无表情地看着他,说道,
“急也没用。现在我们还是该干什么干什么吧”
&“是啊”,阿尔冯斯郁闷的点了点头。因为阿尔冯斯还要去报告今天的调查结果,就决定与罗斯暂时在这里分别。
随后,当他提出要和昨天一样在酒馆汇合的时候——罗斯拒绝了。
“今天我也有事要去教会”
“这样啊……可以的话我还想跟能查知气息的你一起警戒呢”
昨天的事才刚过,现在事件每晚都在发生,必须加强警戒。罗斯似乎也明白这一点,说了句“我这边会保持警惕的”,
“那么,明天再见吧。再会”
深深行礼后,她就这样离开了。
“……什么情况……?”
阿尔冯斯从她的态度上感到了奇怪的违和感。然而却终究没能想明白,只能默默地目送她的背影离去。
 夜──ガラードへの報告を終えたアルフォンスは、酒場に向かっていた。ロゼとの合流の約束はなくなってはいたが、昨日吸血鬼に襲われたばかりのルッカの様子を見に行っておきたかったのだ。
「あ、アルくんっ。いらっしゃいませ」
店に入った彼にいち早く気づいたルッカは、空いたカウンター席にアルフォンスを案内する。
 昨夜の勘定をしていなかった食事代をマスターに渡していると、ルッカがいそいそと注文をとりに来る。思いのほか元気そうな彼女の様子に、ひとまず安心するアルフォンス。
彼女の命が、食事などという名目で軽々しく奪われようとしていたのだ。そう考えると、怒りがこみ上げてくるアルフォンス。
「ええと、アルくん? ど、どうしたのかな」 
おずおずとかけられた声に、アルフォンスは自分が深刻な表情をしていたことに気づくと、誤魔化すように出された料理を口へ運ぶ。そうして心を落ち着けて、安心させるように笑みを向ける。
「……すまない。なんでもないんだ。 
 それより昨日の夜のことで、何か思い出したことはないか?」
「うぅん……ごめんね。わたしも思い出そうとしてはいるんだけど」 
念の為聞いてみたが、やはりだめか。
出くわした吸血鬼の姿がよほどショックで、記憶が混乱しているのだろうとロゼは言っていた。ルッカから吸血鬼の正体を掴むのは難しそうだと考え、ふう、とため息をつくアルフォンス。
 その間も、アルフォンスの役に立ちたい、なにか思い出せないかと考えを巡らせていたルッカ。彼女は少し間をおいてから、突然「あっ」と声をあげた。 
「あの、昨日じゃなくて今日のことなんだけど……
 さっき、あの人がお店に来てたよ、一人で」 
「……あの人?」
「ほら、アルくんと一緒にいた、あの」
 まさか──ロゼ? 彼女は店には来ないと言っていたはずではなかったか。教会の方に用事があるから、と。何か、胸にざわめくものを感じるアルフォンス。
「ええとね、なんだか色々、昨日のことを聞かれて。
 結局その時も何も思い出せなかったんだけど…… 
 何だか納得したみたいでね。
そのまま『さようなら』って、すぐに帰っちゃって」
 ──『さようなら』。 
その言葉を聞いて、ハッと目を見開くアルフォンス。ロゼとは何度か別れの挨拶を交わしたが、今までは『ではまた』という言葉で締められていた。しかし今日、あの通りで別れた彼女も『さようなら』と言っていたのだ。アルフォンスはそのことに違和感を感じたのだと気づく。 
 そして彼女は一人でこの店に来て、ルッカから何かを掴んだ。吸血鬼を狩る使命を持つ彼女は、次に何をしようとする?
 アルフォンスは、皿に乗った料理を半分以上残し、勘定のミラを乱暴に置く。
「ア、アルくんっ!?」 
「釣りはとっておいてくれ!」
 昨日に続いて、2度目の『嫌な予感』──
アルフォンスは全速力で店を飛び出し、日の落ちかけた街へ走り出た。
夜——向加兰德做完报告后,阿尔冯斯去了酒馆。尽管与罗斯汇合的约定已经取消,不过他还是想去看看昨天刚被吸血鬼袭击过的露卡。
“啊,阿尔君。欢迎光临”
刚一进门就发现了他的露卡,领着阿尔冯斯来到了吧台的空位处。
把昨晚没付的饭钱交给老板后,露卡便兴冲冲地过来请他点菜。意外的看到她精神饱满的样子,阿尔冯斯总算放了心。
她的生命差点就要被以“进餐”这种形式轻易地夺走,想到这里,阿尔冯斯心中涌起愤怒的情绪。
&“那个,阿尔君?怎,怎么了?”
听到这怯生生的声音,阿尔冯斯意识到自己的表情有些严肃了,急忙把端上来的饭菜塞入口里掩饰,这样心中平静下来后,冲她露出一个让人安心的笑容,道,
&“……抱歉。没事的。
关于昨晚的事,你有想起什么吗?”
“没有……对不起,我也想要回忆起来”
为慎重起见问了一下,果然还是不行吗。
罗斯说过,可能是因为遭遇吸血鬼时受到太大惊吓,以至于记忆有些混乱了。看来很难从从露卡身上找到吸血鬼真身的线索了,阿尔冯斯“呼”的叹了口气。
在他思考的这段时间,一心想帮助阿尔冯斯的露卡也在努力思索着,希望能回忆起什么有用的东西。过了一会,她突然“啊”的一声,开口道,
“那个,不是昨天,是今天的事……刚才,那个人来店里了,就一个人”
“……那个人?”
“就是跟阿尔君一起的,那位”
难道是——罗斯?她不是说了不来店里吗。说是因为要去教会有事。不知为何,阿尔冯斯有种心慌的感觉。
“嗯—,被问了很多昨天的事。
虽然最终还是什么都没能想起来……但她好像确信了什么似的,说了句『再会』就直接走了。”
——『再会』
听到这句话,阿尔冯斯眼睛骤然睁大。他与罗斯也有几次相互道别的经历了,之前她都是以『那么再见』这句话来结尾的。但是今天,在那条街道上分别时她说的也是『再会』,阿尔冯斯意识到他就是在这件事上感觉到不自然的。
她一个人来到这间店里,并从露卡那里找到了什么线索。有着猎杀吸血鬼使命的她,接下来会去做什么?
阿尔冯斯不顾盘里剩下大半的饭菜,胡乱的扔下结账的米拉。
“阿,阿尔君!?”
“不用找了!”
继昨天之后,第二次『不祥的预感』。——
阿尔冯斯全速冲出店门,奔入即将日落的街巷中。
第6回 血塗れのロゼ
 夜の帝都は、しんと静まり返っていた。 
日中、帝都の治安を守るガラード隊から『吸血鬼事件』の犯人と思われる人物についての通達があった。具体的な犯人の特徴が伝わり、人々の事件への恐怖がさらに高まるとともに、事件への警戒心も強まった。この夜の静寂は、訪れるべくして訪れるものだった。
 そんな、世の動きとは逆行するかのように──薄暗く、人気のない夜道を、女性と思しき小柄な影が歩いていた。
装飾のあまりされていないドレスを着た、中流階級の娘といったいでたちで、静まり返った街にコツコツと靴音を響かせながら、早足でどこかへと向かっている。
 身体を抱くようにして小さく丸まった背中は、どことなく恐怖に怯えているように見える。実際、若い女性を中心に全身から血を抜かれ、殺されると言う猟奇的な事件が起きているのだ。彼女が怯えたような足取りになってしまうのも、無理からぬことだろう。 
女性はキョロキョロと注意深く辺りを見回しながら、さらに暗い路地へと足を踏み入れていく。月明かりの淡い光に照らされ、彼女の足から後方へと伸びた影。 
 その影が、静かに、ゆっくりと膨張し始める。膨張した影は歩く女性の後ろにぴたりとくっついたまま、徐々に立ち上がっていく。
 そうして影は、音もなく──人の形を成す。 
全身を黒衣で身を包み、顔面の上半分をも覆った禍々しい姿。妖しく笑みを浮かべた口元には、鋭い牙が覗く。
 吸血鬼。伝承の中の存在でしかなかったはずのそれは、もはや完全にこの場に顕現していた。影と同化した黒衣の中から、青白い手がゆっくりと現れる。それはことさら静かに、女性に向かって伸びていく。鋭く尖った黒い爪が、肩まで伸びた金髪を静かに掻き分け、首筋に触れる── 
──その瞬間、吸血鬼は爪の先端から全身に駆け巡るような何かを感じ取った。
それはまさしく“殺気”である。これから全身の血を吸われて命を落とし、憐れな屍人へと変貌することを運命づけられたか弱い生物から、放たれるはずのなかったものであった。
危険を感じた吸血鬼は一瞬で飛びのこうとするが、真横から新たな殺気が飛来し、それを逃すまいと襲い掛かってくる。足元の敷石を破壊する音と共に、伸ばされていた吸血鬼の右腕はずたずたに切り裂かれた。
『グッ……!』
吸血鬼は思わず呻き声をもらす。
銀色に煌く鋭い刃──弧を描きつつ連続で飛来したそれが、次々と右腕を通過したのだ。だが、それで終りではない。地に突きたてられた無数の刃は更なる凄まじい殺気を発する。次の瞬間、それらは地面から凄まじい勢いで発射され、先ほどの軌跡をなぞる様に弧を描く。今度こそ右腕を切断されようとするその寸前に、吸血鬼はかろうじてその場から飛び退く。 
ぼろ衣のようになって煙を噴出しつづける右腕を押さえつつ、女性との間合いを計る吸血鬼。無数の刃たちは、女性の前方──いつの間にか構えられていた柄だけの剣──に向かっていく。頑丈な鉄線でつながれていた刃が次々と段々重ねになり、やがてそれは一振りの剣の姿となった。
 不可思議な剣──法剣《テンプルソード》と呼ばれるそれを振り、ついた血が払われる。剣を持つ彼女にはもはや、先ほどまでの夜闇に怯えたか弱さは感じられない。 
 ゆっくりと振り向くと、金髪の向こう側に凛とした無表情の顔立ちが見える。
吸血鬼狩り──ロゼ。 
『おびき出されたということか。クク、見事な手並みだ』 
「お褒め頂き光栄です」 
 ロゼはそう言いながら、右手に法剣を構えたまま、即座に懐から何かを取り出す。白銀に輝く大口径の拳銃──軍で使われているものよりさらに巨大な、化け物のような銃だ。
狙いを吸血鬼の眉間に定め、その引き金が容赦なく引かれた。火薬の炸裂によって発生する轟音。常人なら肩が外れるような凄まじい衝撃をロゼは難なく受け止めると共に、教会で祝福を受けた銀の弾丸が放たれた。 
 しかし吸血鬼は一瞬早くそれをかわし、今度はロゼの後方へと回りこむ。
隙なく反応し、常に照準を吸血鬼に向けるロゼ。 
「逃げることだけはお上手ですね」
『ならば、これではどうだ?』 
 吸血鬼はそう言うと、黒衣を大きく翻す。それはもともとの質量を無視して膨張し、その下から呻き声をあげる虚ろな屍人《グール》が這い出てくる。その数は、5、6、7──段々と増えていき、10に届くほどとなる。 
昨晩の戦闘からまだ1日と経っていない中、これだけの人間を襲う時間はなかったはずだった。
「──なるほど。あなたは今まで人々の血を吸いながら、同時に捜索届けの出されない身寄りのない人々をさらっていたのですね。
そして、今までどこかへと閉じ込めていた」 
『ご明察だ。“吸血鬼狩り”の存在は知っていたのでな。万が一にも食事ができない場合の“備蓄”とさせてもらっていたわけだ』 
「吐き気を催します」
 ロゼは静かに言うと、身にまとっていた変装用のドレスを引っ張り、強引に破り捨てた。すると、その下から──頑丈な皮の素材で作られた動きやすい服装──所々にベルトが装飾され、巨大な銃やナイフといった対吸血鬼用兵装を至る所に備えつけた、戦闘用の服が露になる。 
 先ほどよりさらに高められたロゼの殺気に、吸血鬼は邪悪な笑みを浮かべた。
『ゆけ──』 
合図とともに、屍人たちが一斉にロゼに向かっていく。
          ◇
第6回 染血的罗斯
夜里的帝都,寂然无声。
白天,负责维护帝都治安的加兰德队发布了关于『吸血鬼事件』犯罪嫌疑人的通告。具体的犯人特征传开后,民众对事件的恐惧上升到了一个新的高度,同时,警戒心也大大增强了。这个夜晚的静寂,就在这种必然中如期而至。
#就在这,仿佛与世间的规律背离的——阴暗,无人的夜路上,一个看来像是女人的娇小身影正在走着。
她穿着没什么装饰的礼服,大概是中流阶层女孩的打扮吧。鞋底敲击的咚咚声回响在寂静的街道上,女孩快速的向着不知何处走去。
抱着身体娇小蜷曲的背影,看起来就像是在畏惧着什么似的。实际上,以年轻女孩为主要目标的,“全身血液被抽干致死”的猎奇事件也的确正在发生。她走路的样子显得有些害怕也是理所当然。 
女人一边小心翼翼地四下张望着,一边向着更加阴暗的小巷里走去。淡淡的月光映照下,从她脚后伸出长长的影子。
那影子,悄无声息地,缓慢地开始膨胀。胀大的影子,就那么紧贴着正在行走中的女人身后,渐渐直立起来。
就这样,影子无声无息的——形成了一个人形。
那是一个全身包裹在黑衣里,连上半边脸都被遮挡住的不祥身影。露出妖异笑容的嘴角处,尖锐的牙齿隐约可见。
吸血鬼。这种本应只存在于传说中的东西,如今却已完全显现在场中。与影子同化的黑衣中,缓缓现出苍白的手。手掌愈发缓慢无声地,向着女人伸去。尖锐的黑色爪子,无声地拨开齐肩的金发,触及后颈——
——就在这一瞬间,吸血鬼感受到有一股什么东西从爪子尖端处传遍了全身。
这种感觉正是“杀气”。那不该是一个注定要被吸干浑身血液,失去生命,悲哀地变为尸人的弱小生物身上能够释放出来的气息。
瞬间感觉到危险的吸血鬼急忙想要闪躲,然而正侧方一股新的杀气飞来,如跗骨之蛆般追袭而至,伴随着脚下铺路石碎裂的声音,吸血鬼伸出的右臂已被切割的不成样子。
『啊……!』
吸血鬼忍不住呻吟出声。
闪耀着银辉的利刃——化作弧光接踵而来,连续刺穿了它的右臂。然而,这还不是结束。插入地面的无数利刃散发出更加惊人的杀气,下一刻,这些利刃又从地面猛地射出,沿着刚才的轨迹再次化为弧光射来。眼看着右臂就要被切断的时候,吸血鬼终于勉强退出了攻击范围之外。
捂着破破烂烂不停喷出烟气的右臂,吸血鬼与女人拉开了距离。那无数的利刃,正朝着女人的前方——不知何时被她握在手中的只有剑柄的剑——飞来。被坚韧的铁丝串连的利刃一段接一段的叠合,最终组成了一柄剑的形态。
不可思议的剑——被称作法剑《TempleSword》的武器被女人一次挥动,剑上粘着的血便被甩落。持剑在手的她,已经再也让人感觉不到刚才畏惧黑夜的柔弱了。
缓缓转过身子,金发后一张面无表情的凛然脸庞出现在眼前。
吸血鬼猎人——罗斯。
『中计了吗(被引诱出来了吗)。哼哼,真是好手段』
“承蒙夸奖不胜荣幸”
一边说着,罗斯右手保持持剑姿势,左手快速从怀里掏出一样东西。那是闪着银白光芒的大口径手枪——比军队里使用的还要巨大的,大的有些离谱的手枪。
目标锁定吸血鬼的眉心,扳机被毫不留情的扣动。火药爆炸的轰鸣响起。换做常人肩膀都要被卸下的巨大冲击被罗斯轻易承受,同时,受过教会祝福的银色子弹被射了出去。
然而吸血鬼却是提前瞬间躲开了子弹,随即绕向罗斯后方。
瞬时随之反应的罗斯,枪口始终瞄准着吸血鬼。
“逃跑的本事倒是不错呢”
『那么,这样如何?』
说着,吸血鬼猛地翻起黑衣。黑衣无视原本质量的膨胀起来,没有生气的尸人从衣下低吼着钻出。数量是,5、6、7——逐渐增长着,最终达到10具之多。
从昨天战斗起还不到一天的功夫,不可能有时间袭击这么多人的。
“——原来如此。你在制造吸血事件的同时,还掳走了很多无亲无故,失踪了也没人报告的人吧。
然后,一直把他们关在了某处。”
『不错。因为知道有“吸血鬼猎人”的存在。就把他们当做是万一无法进餐时的“储备”了。』
&“真令人恶心”
平淡的说完这句话,罗斯对着身上伪装用的礼服用力一扯,强行撕碎扔在了地上。
于是,里面穿着的——用坚韧的皮质素材制成的便于行动的服装——到处装饰着皮带挂扣,挂满了巨型手枪和飞刀等对吸血鬼用武器的,战斗用服装展露在眼前。
感受着罗斯那比刚才更加强烈的杀气,吸血鬼的脸上浮现出邪恶的笑容。
随着一声令下,尸人们一齐冲向了罗斯。
「はあはあ……どこだ、ロゼ!?」
 アルフォンスは、酒場を出てから帝都を走り回り、ずっとロゼの姿を探していた。
だが、深夜の巡回をする同僚たちは誰も、その姿を見かけていなかった。
アルフォンスにはこの事件を追う理由がある。両親が殺された事件に、何らかの区切りをつけるために。だからこそロゼに、吸血鬼狩りの協力を申し出たのだ。だが、彼女はおそらく一人きりで吸血鬼と戦おうとしている──危険すぎる。どうしても惨殺された両親の遺体が脳裏に浮かんでしまう。
 あんな光景はもう見たくない──走りながら強く念じるアルフォンス。そんな彼の耳に、ある音が聞こえてきた。
 ──戦闘の音だ。そう直感して辺りを見回すと、視界に入った路地の一つがその大元だと確認する。アルフォンスは迷わず路地に飛び込み──その凄絶な光景を目の当たりにした。
          ◇
最初に飛び掛ってきたのは2体の屍人だ。ロゼは法剣を鞘に収めると、代わりにもう一丁の大型拳銃を取り出す。人間の限界を無視した強烈な拳と爪を鼻先でかわすと、二丁拳銃をそれぞれ屍人の眉間に向け、同時に引き金を引く。凄まじい衝撃に頭部が破壊され、もんどりうって吹き飛ぶ屍人たち。
体勢を崩したロゼに追い討ちをかけるように、死角からさらに3体の屍人が襲い掛かる。ロゼはそれを音だけで聞き分けると、そちらを見もせずに拳銃の照準を合わせ、そのうち2体の頭を正確に打ち抜いた。 
攻撃を免れた残り1体が獰猛に開いた口でロゼの頭蓋骨を噛み砕こうとするが、彼女は体勢を整えながら持っていた拳銃を素早くしまうと、おもむろに前方に転回し、刹那、引き抜いていた法剣で屍人を股下から両断する。 
 そのまま絶妙なバランスで着地すると、たった今切り裂いた屍人が倒れるのを待たずに真横に蹴り飛ばす。そして、向こう側から迫ってきていた更に2体の屍人に向かって横薙ぎに法剣を振る。勢いのままに刀身は分裂し、無数の刃が屍人たちの喉を通過した。2つの頭が果物のように刎ねられる。 
瞬く間に7体を戦闘不能にしたロゼは身を翻し、不敵に笑う吸血鬼と残り3体の屍人を双眸に捉える。彼女は再び腰に携えた二丁拳銃を抜き、残りの弾丸を掃射しながらそちらへと疾走していく。
 吸血鬼は屍人を盾にしてそれをかわしていく。やがて弾丸を撃ちつくし、屍人の全てを倒したことを確認したロゼは弾装の空になった二丁の銃を投げ捨てると、勢いのままに再び法剣を引き抜いて、吸血鬼の首を飛ばそうと横薙ぎに振りぬく。
 甲高い金属音が鳴り響いた。金属と金属がかち合う音だ。 
吸血鬼が黒衣の中に携えていた剣を抜き、ロゼの法剣を受け止めたのだった。鍔迫り合いとなった剣の接点からちりちりと火花が上がり、昨晩の戦いをなぞるかのような膠着状態となる2人。
『あそこまで容赦なく屍人を倒してのけるとはな。あれと対峙した人間は、少なからず動揺して動きを鈍らせるものだが』
「私にとって屍人は、吸血鬼に操られる憐れな人形でしかありません。魂がもはや失われている以上、ためらう理由もないでしょう」 
『クク、面白い。さすがは“吸血鬼狩り”と言ったところか』
金属がこすれる音があたりに響く。吸血鬼は屍人となった彼らから血を吸ったことで、昨晩より明らかに力を増している。先ほどボロ布のようになった右腕はすでに回復し、元の形状を取り戻していた。しかし“吸血鬼狩り”としての全力を出したロゼも、決して力負けはしていない。両者の力はやはり、拮抗していた。
「──うおおおおおおおッ!!」 
そこへ叫び声と共に現れたのは、軍服を身にまとった青年──アルフォンスだ。不意をついたアルフォンスは、ロゼに渡された短剣で吸血鬼の横腹を斬りつける。 
 使い慣れない武器での攻撃は浅く、致命的なダメージにはならなかったが、均衡を破るには十分と言えた。 
生まれた隙を見逃さず、力任せに吸血鬼の剣を打ち払ったロゼは、流れるような連撃に繋げていく。空いた胸元から左腕に向かって一直線の横薙ぎが放たれると、吸血鬼の身体から血しぶきが上がった。
 そのとき、黒衣の内側からなにかが千切れて飛んでいく──。
 吸血鬼は胸を押さえてうずくまったが、どうやら法剣は薄皮一枚を裂いただけだったらしい。凄まじい体捌きだ。再び間合いを取った吸血鬼は舌打ちをして、こちらに剣を構える2人を交互に見やった。
『……流石に分が悪いか。退かせてもらうぞ』
そう言って、その輪郭をぼやけさせると、一瞬でその身体を霧と化して、そこから消え去っていった。
“呼—呼—……在哪呢,罗斯!?”
自从出了酒馆,阿尔冯斯就一直在帝都四处奔走,寻找着罗斯的身影。
可是,深夜巡逻的同僚们却谁都没有见过她。
追查此次事件阿尔冯斯有着他自己的理由。他希望能跟过去双亲被杀的事件做个了结。正是因为这个,他才向罗斯提出了协助猎杀吸血鬼的请求。然而现在她却要独自一人挑战吸血鬼——太危险了。脑海中不停浮现出被残杀的父母遗体的样子。
再也不要见到那样的场景了——奔跑中的阿尔冯斯心里默默念着。这时,耳中传来了什么声音。
——是战斗的声音。直觉到这一点的他环视四周,确认眼前一条小巷就是声音传来的位置后,阿尔冯斯毫不犹豫的冲入小巷——激战的场景映入眼帘。
          ◇  
最先冲上来的是两个尸人。罗斯将法剑收入鞘中,换出另一把大型手枪。间不容发的闪过超越了人类极限的强烈拳爪攻击,两把手枪分别对准两个尸人的眉间,同时扣动扳机。恐怖的冲击破坏了头部,两个尸人也翻转着被抛飞。
这时从死角处又有3个尸人袭来,欲要追击立身不稳的罗斯。罗斯仅凭声音辨明方位后,看也不看的用手枪直接瞄准,准确的将其中2人的头部击穿。
剩下没被攻击到的那个尸人狰狞的张开大口,欲要咬碎罗斯的头盖骨,只见她一边调整身形一边快速收回手中的手枪,接着从容向前方旋身,瞬间,抽出的法剑把尸人从下档处砍成了两截。
 顺势以绝妙的平衡感着地后,也不等刚被劈开的尸人倒地,直接将它朝正侧方一脚踢飞。随后,她挥动法剑,向着从对面逼来的另外两尸人一个横斩,剑身顺势分裂,无数的刀刃穿过了尸人们的咽喉。两个人头如同切水果般被斩落在地上。
眨眼间就令7个尸人战斗不能的罗斯转过身,双眸锁定了轻蔑笑着的吸血鬼和剩下的三个尸人。她再次拔出挂在腰间的两把手枪,一边扫射出剩下的子弹,一边向着他们疾奔而去。
吸血鬼把尸人当做盾牌闪躲着飞来的子弹。很快子弹被打光,确认所有的尸人都被消灭后,罗斯扔掉弹夹已空的两把手枪,携着冲势再次拔出法剑全力横斩,欲要斩飞吸血鬼的头颅。
尖锐的金属音响彻全场。那是金属与金属撞击的声音。
吸血鬼从黑衣中拔出佩剑,挡住了罗斯法剑的攻击。交错的长剑接点处嗤嗤冒出火花,彷如昨晚的战斗重现一般,二人再次陷入胶着状态。
『想不到你竟能如此毫不留情的消灭尸人。与那东西对峙的人类,很多都会因为心中动摇而变得行动迟缓呢』
“对我来说,尸人不过是被吸血鬼操纵的可怜人偶而已。都已经失去灵魂的东西,有什么值得犹豫的。”
『哼哼,有趣。不愧是“吸血鬼猎人”呢』
金属摩擦的声音在周围响起。因为吸了变成尸人的那些人的血,吸血鬼的力量明显比昨晚增强了。刚才变得如同破布一般的右臂也已经恢复,变回了原来的样子。而用出作为“吸血鬼猎人”的全力的罗斯,在力量上也绝不落后。双方的实力,依然是势均力敌。
&“——啊啊啊啊啊啊啊啊啊!!”
此时伴随着喊声出现的,是一名身穿军服的青年——阿尔冯斯。突然袭来的阿尔冯斯,用罗斯给的短剑砍中了吸血鬼的侧腹处。
用不顺手的武器发出的攻击不深,也没能造成致命的伤害,但是,打破均衡却以足够。
罗斯没有放过这个机会,猛力掸开吸血鬼的剑,紧接着便是一次流畅的连击。从空门大开的胸口向着左臂笔直的一剑横斩,吸血鬼的身上鲜血飞溅起来。
就在这时,从黑衣的内侧有什么东西化作碎片飞了出去——。
吸血鬼捂着胸口蹲伏在地,不过法剑似乎也只是切开了一层表皮而已。@真是可怕的身手@。再次拉开距离的吸血鬼咂了咂嘴,朝这边摆出持剑姿势的二人每人看了一眼,
『……看来形势不利啊。先撤了』
说着,他的轮廓一阵模糊,瞬间身体化作雾气,消失不见了。
「また逃げられてしまったか……」
 アルフォンスは短剣を懐にしまい、吸血鬼のいた位置を見つめる。ロゼは、そんなアルフォンスを見やると、ため息をついて呆れた。 
「……どうして来てしまわれたのですか?」
無表情のロゼにそんな言葉をかけられ、思わずカッとなって彼女の肩を掴むアルフォンス。
「どうしてだと?君のほうこそどうして一人で戦った!?危険すぎる!」
「危険……だったと本気で思いますか?」 
ロゼは無表情に──いや、今までに見せたことのない、圧倒的なまでに冷たいものを孕んだ──そんな顔で、アルフォンスを見つめた。
 アルフォンスはハッと我に返り、今のロゼの姿を改めて見直す。
 彼女は、真っ赤に染まっている。月明かりがそれを照らしてはっきりと確認できる。肩に置いていた手を離して掌を見ると、そこにもぬらりとしたものがついていた。 
ロゼ自身は傷一つ負っていなかった。それらは全て、屍人の中に残っていた濁った血液だ。
「私は仮にも“吸血鬼狩り”を名乗る身です。 
 今まで、どれだけの吸血鬼や屍人を葬ってきたか──あなたには想像もできないでしょう」
アルフォンスは確かに見ていた。容赦なく屍人たちを葬り去るロゼの姿を。人の形をした相手に容赦なく武器を振るい、鮮血と共に舞い、踊るように戦う彼女を。あきらかに次元が違っていた。あれは──化け物同士の戦いだ。それを肌で感じていたからこそ、あんなタイミングまで介入できずにいたのだ。 
 完全に言葉に詰まってしまったアルフォンスを見て、ふ、と冷たく笑うロゼ──
「──アル、あなたの協力はもはや必要ありません。
 どうぞ、全て忘れて元の日常にお戻りください」 
彼女はそう言って、最初に会ったときのように恭しくお辞儀をした。
&“又被他逃了吗……”
阿尔冯斯将短剑收入怀中,望着吸血鬼刚才的位置。罗斯朝他看了一眼,叹着气无奈说道,
“……为什么要来?”
被面无表情的罗斯问出这样的话,阿尔冯斯忍不住抓住她的肩头怒道,
“还问我为什么?倒是你,为什么一个人去战斗!?太危险了!”
“危险……你真的这么认为吗?”
罗斯用面无表情的——不,那是一种以前从未露出过的,蕴含着绝对冷漠的——那样的表情凝视着阿尔冯斯。
阿尔冯斯猛然清醒过来,重新审视着罗斯现在的样子。
她,全身染得鲜红。在月光映照下可以清楚确认这一点。收回放在她肩上的手向手掌看去,那里也有些粘滑的东西附在了上面。
罗斯自身没有受到任何伤害。那些全都是尸人身体里残存的浑浊血液。
“我怎么说也是自称「吸血鬼猎人」的人。
迄今为止,我消灭了多少吸血鬼和尸人——那是你根本无法想象的”
阿尔冯斯确实亲眼所见。毫不留情的杀死尸人们的罗斯的样子。面对有着人类外表的对手毫不留情的挥动武器,穿行于鲜血中,如舞蹈般战斗的她。明显不是一个层次的。那是——怪物与怪物间的战斗。正因为切身体会到这一点,他才拖到那种时候才介入战斗。
看着完全无言以对的阿尔冯斯,罗斯“呵”的一声冷冷笑了——
“——阿尔,你的协助已经不需要了。
还请,全部忘记回到原本的日常中去吧”
说完,她就像最初相见时那样,庄重地行了个礼。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
@体捌き,还是想不出来,也许说闪躲能力比较合适。。
今天想起来去问了。。。。看来防御能力,闪躲能力都不行。。只能想到“身手”这个词,语死早啊,感觉怪怪的。。
剣道でも体捌きということばを使います。
攻撃や防御、回避のための身体の動き全般をいうものと考えればおおむね間違いではないと思います。
前の方も言っておられますが、もともと「捌く」という言葉は、難しいものをうまく(またはきれいに)使いこなすという意味があると思います。
「体捌き」は体を捌くという意味なのでので、体の使い方がものすごくうまいとか、身のこなしが素早くきれいで無駄がない、というような敬意を込めてここでは使われていると思います。strong
& beautiful みたいなイメージでしょうか。
私は柔道には詳しくないのですが、ネイティブジャパニーズとしてコメントさせていただきます。
まず、「体捌き」は以下ウィキペディアをご参照ください。
http://ja.wikipedia.org/wiki/体さばき
私のイメージでは、「体捌き」とは、体の動きの事です。
この場合ですと、攻撃を避ける動作や、技を繰り出す速さや、自分の立ち位置を替える素早さだと思います。
「凄まじい体捌きだ。」は、簡単に言うと「素晴らしい動き(動作)だ」という事だと思います。攻撃や守備の動作がとても無駄が無く素早い事だとおもいます。
「恐ろしい回避能力だ」は、「彼が攻撃を避ける動作が素晴らしく無駄が無く素早い事」だと思います。この場合の「恐ろしい」とは、「恐れてしまうほど素晴らしいこと」だと思います。
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